活動報告

2014年12月19日

 『村の野仏たち』は、浪江町出身の郷土史家・佐藤俊一さんが長年にわたって双葉郡内に分布する石仏・名石を調査したもので、約2,000体が確認されています。本書は昭和56年の発行ですから、大正4年生まれの佐藤さん、66歳での渾身の一冊でした。

 

「里人が代々踏み固めた道、先人が血と涙で切り開いた田畑、

 村人の汗が滲む畦、 幼い日小鮒すくった小川を、

 ブルドーザーは爆音を立てながら次々と地形を変えて行く。」

 

 後書きにあるこの一文を読んだ瞬間、震災と原発事故によってすべてが変えられてしまった今の浪江と同じじゃないかと驚き、さらに、こうした乱開発と言える事実について決して被害者の視点からでなく、時代の要請としての開発を容認し、自らを「元凶者」として、「せめて自分の子孫にだけでも先人の偉業を伝えて置きたいと思い、その頃から意図して地方の庶民史の調査に努めて来た」と記した佐藤さんの潔さに震えました。

 

 そして、ここに現在の最も困難な問題として立ちはだかる、復興をめざす諸問題の解決の糸口があるのではないかと思うようになりました。今、被災者は、すべてが二項対立の中に置かれています。「帰る・帰らない」「原発反対・推進」をはじめとした極端な選択の中で苦渋の選択を迫られています。これは被災者の皆さんの問題ではなく、そうした単純な選択を強いる国、行政の政策の貧困さに大きな責任があります。...

2014年3月21日

記憶の街ワークショップ for 浪江
記憶の街ワークショップ for 浪江

3/22に二本松市市民会館で開催される「復興の集い」で、「失われた街」の学生スタッフのカメラマン、藤井達也君がデビューする。彼は、「失われた街」が開催される東北の被災地を模型とともに移動して、そこで模型と被災者の皆さんの織りなす奇跡のようなシーンを撮り続けてきた。そしてある日、彼から相談を受けた...

2014年3月20日

記憶の街ワークショップ for 浪江
記憶の街ワークショップ for 浪江

被災地の模型を作り、住民に思い出を聞く展示会を行って、かつての町・人々の営みを記録してきた「失われた街 模型復元プロジェクト」。神戸大学の学生たちが中心となり、これまで、津波の被害に遭った街を模型にしてきました。しかし、今回復元されるのは、 福島県浪江町の中心部・権現堂地区。原発事故による避難区域です。 浪江町の住民は、およそ21000人。避難先は北海道から沖縄まで...

2014年2月1日

記憶の街ワークショップ for 浪江

苅宿仲衛関連図書 神奈川県立図書館に頼んでいた資料を取りに行きました。すべて福島県立図書館からのお取り寄せです。図書館こんな利用は初めてかな。あまりの便利さとコストパフォーマンスの良さに驚きました。『自由民権家の記録 祖父苅宿仲衛と同志にささぐ』苅宿俊風著 昭和51年8月10日発行 大盛堂印刷出版部...

2013年12月12日

記憶の街ワークショップ for 浪江

【おらほうのうちに眠る宝を文化財レスキューが救出】浪江町では、11月から復興計画によって全壊・半壊等の解体が始まりました。気づくのが遅れたのが悔やまれます。何故かというと、皆さんのご自宅にはもしかしたら、歴史的に貴重な美術工芸品や民具、古文書・古記録などが眠っているかもしれないからです。茨城県では、4月に伊達正宗の密書が商家から見つかり、歴史上の新発見として大きな...